『大統領の執事の涙』を見た。

大統領の執事の涙」という映画を見たので、あらすじと感想をまとめておく。(ネタバレ注意)

あらすじ

20世紀におけるアメリカでの人種差別問題を、ホワイトハウスに執事として勤めていた男性の視点からとらえた映画。
元々は綿花農場の奴隷として働いていたが、ある出来事をきっかけに召使としての仕事を与えられた黒人の男性が主人公。
その後職場を移り歩き、最終的にホワイトハウスに勤めて大統領の執事になる。
彼は歴代の大統領の側で執事として働きながら、移り変わっていく人種差別や解放に向けた運動に巻き込まれていく。

感想

実際の歴史上の流れが元になっているので、人種差別に対する大統領や政治家たちの雰囲気が変わっていく様子がリアルに描かれている。
黒人というだけで昇級・昇進が認められない、座る席や使える場所が制限されるといった状況を変えるために奮闘する人々。

率直に「人種差別ってひどいな」という気になった。
そして、当時のアメリカがそれに対してどういう考えを持っていたか、というのはとても興味深い。
人種差別撤廃の法案を出しておきながら人種差別主義者の大統領がいたり、人種差別撤廃を訴えたことで暗殺される人がいたり。

史実を元にしたというだけなので、自分でフォローするというのは必要だろうが、ざっくり歴史を知るにはとても良い映画だと思う。


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